午前0時、夜空の下で
「ベル……!?」

そっと紡がれたその声は、微かに震えていた。

短いそれに込められるのは、思わず泣き出してしまいたくなるような、切なくも甘く……愛しさに溢れた響き。

「アンバー……!」

悲しげに顔を歪めながらも笑みを浮かべたヴェルディに、ミスティアが小さく息を呑む。

そしてその場にいた者たちは、切々たるヴェルディの声を耳にしたことで、頭に過ぎる考えを確信した。

「……どういうつもりですか?」

動揺を押し殺した声で問い掛けるレインに、ヴェルディは涙を浮かべながらも凛とした眼差しを向けた。

「兄様にお願いがあって参りました」

その言葉を聞いた途端、リーダーの顔から血の気が引いていく。
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