午前0時、夜空の下で
室内の妙な空気に首を傾げたものの、男に命じられて心のドレスへ手を伸ばす。

せっかく似合っていらっしゃいますのに……と文句を言うメイジーと、無言で動くシリアのおかげで黒いワンピース姿になった心は、ほっと息をつく。

だがふと顔を上げると、メイジーとシリアがじっとこちらを見ていることに気づいた。

「? ……どうしたの?」

心の言葉に、二人は顔を見合わせる。

「あの……ココロ様、」

言いづらそうに口を開いたのはメイジーだった。

「そのお召物は……ココロ様がお持ちになったもの、ですか?」

「え? ううん、違うけど。あのひとに渡されたから、彼が用意したんだと……」

シリアにきつい視線を向けられ、心は思わず口をつぐんだ。
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