午前0時、夜空の下で
「そう、ですか……。では、私どもはこれで失礼させていただきます」

メイジーはにっこりと笑って、シリアと共に部屋を出た。

二人が出て行ってしばらくすると、男が入ってくる。

「……」

黙ったまま、男は心をじっと見据えた。

「あの……」

心の言葉に耳を貸すこともなく、気が済むまで見続けた後、男はようやく心と目を合わせた。

恐ろしいほど無表情だったが、その瞳は面白そうに輝いている……気がする。

「えーっと……へーか?」

心の言葉に軽く眉を上げた男は、その秀麗な唇から声を紡ぎ出した。
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