午前0時、夜空の下で
「白満ちる世界で、偶然ながら言葉を交わす機会をいただきました。覚えていらっしゃいますか」
首を傾げていた心は、やがてハッとしたように顔を上げる。
白満ちる世界と言われて、思いつくものは限られている。
夢の中の出来事だ。
「もしかして、あの黒い“何か”は、」
「私です。主に声が届いているとも知らず、不快な思いをさせてしまったようで申し訳ありません。主の中で眠っておられたリーヴル様に呼びかけていたのですが」
「……それは、どういうことですか。リーヴル様は初代王妃様のことですよね?
それに主って……」
困惑した様子の心に、カルマは深々と頭を下げた。
「我らが知っていることすべて、お話いたします」
カルマの口から語られたのは、長い時の流れによって歪められた昔話だった。
首を傾げていた心は、やがてハッとしたように顔を上げる。
白満ちる世界と言われて、思いつくものは限られている。
夢の中の出来事だ。
「もしかして、あの黒い“何か”は、」
「私です。主に声が届いているとも知らず、不快な思いをさせてしまったようで申し訳ありません。主の中で眠っておられたリーヴル様に呼びかけていたのですが」
「……それは、どういうことですか。リーヴル様は初代王妃様のことですよね?
それに主って……」
困惑した様子の心に、カルマは深々と頭を下げた。
「我らが知っていることすべて、お話いたします」
カルマの口から語られたのは、長い時の流れによって歪められた昔話だった。