午前0時、夜空の下で
黒い人物は開けられた窓からひっそりと部屋の中に入り込むと、心と距離を取ったまま、顔を覆っていた黒い布を外す。
「突然の無礼をお許しください」
そう言ってたおやかに頭を下げたのは、小柄な少女だった。
動きに沿ってさらりと揺れた髪に、心は目を瞬かせる。
「黒い髪……」
魔界ではほとんど見かけることができないらしい黒髪は、秀麗な面立ちの少女を包むほどに長い。
よくよく考えれば黒は高貴な色とされており、身に纏う人物はよほど高位の人物に限られているはずだ。
「初めてお目にかかります。私は夜族が長姫、カルマと申します」
――夜族。
唖然とする心に、カルマはそっと目を伏せた。
「黎王に、お会いしてしまったのですね……。説明が足りず、お止めできなかったことを心苦しく思います」
「説明って……」
心が怪訝そうな表情を見せると、カルマは微かに苦笑したようだった。
「突然の無礼をお許しください」
そう言ってたおやかに頭を下げたのは、小柄な少女だった。
動きに沿ってさらりと揺れた髪に、心は目を瞬かせる。
「黒い髪……」
魔界ではほとんど見かけることができないらしい黒髪は、秀麗な面立ちの少女を包むほどに長い。
よくよく考えれば黒は高貴な色とされており、身に纏う人物はよほど高位の人物に限られているはずだ。
「初めてお目にかかります。私は夜族が長姫、カルマと申します」
――夜族。
唖然とする心に、カルマはそっと目を伏せた。
「黎王に、お会いしてしまったのですね……。説明が足りず、お止めできなかったことを心苦しく思います」
「説明って……」
心が怪訝そうな表情を見せると、カルマは微かに苦笑したようだった。