午前0時、夜空の下で
「他人に命令できる人は、それ相応の責任を背負っているものです。私は、妃月さまに連れてこられただけで、命令できるような立場じゃない。働かざる者食うべからず!私は妃月さまに止められない限り、働き続けます」

ゴクリと、誰かが喉を鳴らす。

彼らは、主がなぜ人間の女を連れて戻ったのか、不思議で仕方なかった。

軟弱な人間など、彼らの主に相応しくないだろうと。

しかし、心の言葉によってその思いが揺らぐ。

主の周りに群がっていた、各国の姫や貴族の令嬢を思い出す。

主だけを、ただただ盲目的に見つめていた彼女たち。

どの女も、心とは比べものにならないほど美しく、賢く、洗練されていた。

だが、主が特別に興味を示すような女はいなかった。
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