午前0時、夜空の下で
「もちろん。でも、妃月さまは反対しないと思います。……彼に、私は必要ないですから。私が何をしようが、どうなろうが、きっと歯牙にもかけない」

ポツリポツリと呟かれていく内容に、アルジェンは違和感を覚えた。

王が心に並々ならぬ興味を示していることは、彼女の姿を見れば一目瞭然だ。

「ココロ様……?」

眉根を寄せたアルジェンの声に、心はパッと笑みを広げた。

「すみません!すぐにお茶、用意しますね」

笑顔で、取り繕って。

心はアルジェンの物問いたげな視線から逃げたのだった。



『あの方が、ココロ様?陛下の寵愛を受けているにしては、普通よね』

毒を含んだ、コトバ。それらがずっと、頭を侵食していく。
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