午前0時、夜空の下で
この世界のことを何も知らないうえに、陛下の寵愛を一身に受ける少女。
厨房の者たちとは上手くやっていたようだが、女官長には不評を買ったのかもしれない――とまで予想したとき、次の言葉によって見事にそれらは打ち砕かれた。
「彼女は、なかなか良い筋をしています」
「……はい?」
呆気に取られた表情のアルジェンをサラリと無視して、彼女は言葉を続ける。
「挨拶、姿勢、仕事ぶり。ご家庭での指導がきちんと為されていたのでしょう。気立ても良いし……何より、注意してもめげず、直そうとする。そこらの令嬢より、よほど頼りになります」
淡々と告げられる言葉に、アルジェンは唖然としたまま聞き入る。
厨房の者たちとは上手くやっていたようだが、女官長には不評を買ったのかもしれない――とまで予想したとき、次の言葉によって見事にそれらは打ち砕かれた。
「彼女は、なかなか良い筋をしています」
「……はい?」
呆気に取られた表情のアルジェンをサラリと無視して、彼女は言葉を続ける。
「挨拶、姿勢、仕事ぶり。ご家庭での指導がきちんと為されていたのでしょう。気立ても良いし……何より、注意してもめげず、直そうとする。そこらの令嬢より、よほど頼りになります」
淡々と告げられる言葉に、アルジェンは唖然としたまま聞き入る。