午前0時、夜空の下で
『何より陛下の――……』

何?と問いただしたいのに。

返ってくる言葉を聞きたくなかったのか、心の口は動いてくれない。

妙な雰囲気に支配され、しばらく沈黙が続く。

ふと顔を上げた心は、ようやくメイジーとシリアに笑いかけた。

「私、やっぱり出る。準備をお願い」

その一言に、メイジーは満面の笑みで頷き、シリアはかすかに眉根を寄せたのだった。


< 75 / 547 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop