一輪の、ひまわり。
幸せの時間

優那side



それから、お互いが休みのお日は

デートをたくさんして。



楽しい夏休みも、今日で終わり。




そんな私に、彼はデートの帰り、

いつものように、私をドキドキさせるようなことをさらりと言ったんだ。




「今日、泊まってかない?」



「...」



それって、やっぱり、あれだよね?


こころの準備とか、まだだし。


え、どーしよう・・・






「あ、えっと...でもさ、迷惑でしょ?そもそも、寮に泊まったりしてバレやばいんじゃないの?」



「それは、平気。俺らの学校さ、規則とか殆どないし。ゆるいし。」




そんな...だけど、嫌じゃない気もする。


それで、あなたとの距離が、縮まるなら。




「ね、大翔くん。」


「ん?」


「泊まってく。」




やっぱり、あなたとなら、いいかなって思う。


恥ずかしいけど...



「それは、良かった。」





そういって、眩しい笑顔を私に向けた大翔くん。

私は、いつでもそんなあなたと少しでも一緒に居たいと思う。


いつも、気の合う大翔くんなら、同じ気持ちで居てくれるかな?

なぁんて。







< 33 / 227 >

この作品をシェア

pagetop