男勝り少女と俺様男子
プロローグ




無機質な空の色


流れる雲、吹き渡る風
程よく雲の合間から差し込む光。


「ねみぃーな。」


私、冷水ユキ(ヒヤミズ)。これでも女。
年齢は満16歳の今年で17歳。高校二年生。

生まれてこのかた16年間ずーっとこの男っぽい性格。スキッと軽く切りそろえた茶混じりの短髪のせいか、性格のせいか分からないけど良く男に間違えられる。
まぁ、だからといって別に問題はないのだけどそこまで間違えられても困る。


話が大きく変わるが分け合って地元の平凡な高校を転校。
やっと一年たって慣れてきたんで少々めんどくさいがしかたがない。一年たって何故か女子だけで構成された私のファンクラブ?の女子生徒には泣かれたものだ。

…んでまぁ新しい高校に来たわけだけど。


なんか、デカい。
…目の錯覚?


学校って言ったら外にはグラウンドがあって野球場があって、購買のパンのゴミとかが外にポイ捨てされてあって…とかじゃないの?

少なくとも、噴水も洒落てるオブジェもなかったと思う。
…学校間違えたか?

いや、あってる。はず。


「なんだここ。」


コレが率直な感想。
訳分かんない、職員玄関はどこで一般生徒の下駄箱はどこで…とにかく私はどこから入ればいいのか…。

こんな事なら新しい学校のパンフレットだのインターネットだのちゃんと見とけば良かった。今更の後悔だけど。
余談たけど届いた制服を見たら何故か六種類の制服が入っていた。気になったので制服の箱に付いていた説明書を読むと、男女共に制服が六種類ずつあるらしい。
女子はスカートは勿論有り難いことにズボンもあったので躊躇なくズボンをチョイスさせて貰った。



…ま、とりあえず人。
人捜そう。



うん。それがいい。




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