威鶴の瞳
「えっと……竹原、さん――?」
眉間にしわを寄せる、確か……竹原透眞さん。
さっき名前を聞いたばかりだから、覚えている。
間違ってはいないはずなのに、なんだか様子が……。
「……――」
その言葉を聞く直前に、また一瞬意識が途切れた途端に、今度はまた室内……ショッピングモール?で、座っていた。
おかしい。
何かがおかしい。
何かが違う、何が違う?
私は……姉と会っていたはずだった。
それが突然苦しくなったり、外にいたり、室内にいたり。
夢?
それにしてもリアルすぎる。