教組の花嫁
あくる日、日吉美和はシフトの都合で、午後3時頃に奉仕を終えた。
ほのかに会うために、美和はホテル泉に向かっていた。
臨港線沿いに出ると、前に星野小波の歩いている姿が見えた。
(どこに行くのだろう)
美和は小波の後を付けた。
小波はホテル泉の中に入り、フロントで少し話してから、エレベータで6階に昇った。
美和は小波の降りた階を見届けると、フロントへ。
「星野小波さんは何号室に行かれましたか。一緒に仕事をしている者ですが」
先程、小波と話していたフロント係りに美和が尋ねた。
「星野さんですか。607号室ですね」
「誰の名前で予約していますか」
「ええと、ちょっと待って下さいね。北河圭介さんですね」
「ありがとうございます」
美和はフロント係りに頭を下げた。