教組の花嫁
道心は提灯の行列を眺めて泣いていた。
「ありがとう」
「ありがとう」
「小波、見てご覧。皆が永心の誕生を祝って、ここまで提灯行列をしてくれたのだよ」
道心は、ベッドを起して小波が見えるようにしてやった。
「わあ、綺麗。ここまで提灯行列をしてくれたのね。本当にありがとう」
小波は提灯に向かって頭を下げた。
百合葉は、約500人の行列を10に分割した。
大声を上げては他の病人の迷惑になるので、百合葉は別のアイデアを温めていた。
人文字。
百合葉は、夜空に提灯で人文字を作る事を考えていたのだ。