教組の花嫁

 百合葉は永心の顔を見るのを堪能すると、応接室のソファーに座った。


 「小波さん、良くやったわ。あなたは私の思った通りの人だったわ。いや、それ、以上かも知れない」

 「そんなあ。千葉様の買い被りですわ」


 「買い被りじゃないわ。あなたは、あんなに女を寄せ付けなかった教祖様に見そめられた。それだけでも凄いのに、その上に子までもよ。しかも、跡継ぎの男の子を産むなんて、どれだけ褒めても、褒めたり無いわ」


 百合葉が、小波に最大限の賛辞を与えた。


 「褒め過ぎですよ」
 「これで、あなたは将来の教祖様の実母。この教団と財産は私たちのものよ。ご褒美にこれを差し上げるわ」


 「何でしょうか?」
 「小切手よ」


 「えっ!!こんなにたくさん」


 小波は小切手の額を見て驚いた。






 
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