教組の花嫁
 
 「いらっしゃいませ」
 「どうぞ、お座り下さい」

 小波と純が百合葉を案内した。



 百合花が中央の席に腰を掛けた。

 「・・・」
 「・・・」


 「黙ってないでご注文を聞くのよ。純ちゃんは表情が硬すぎる。もっとにこやかに」

 「何になさいますか?」

 「純ちゃん、もっと微笑んで。私と小波さんが主に喋るから、純ちゃんは教祖様の質問だけにお答えして。いいわね」

 「は~い」


 純がつまらなそうな顔をして頷いた。



 そこへ、ドアを開けて道心が入って来た。


 「いいかね」


 道心は水色の長着に紺色の袴を着け、白い足袋に草履をはいていた。






 
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