教組の花嫁
「わあ、おいし過ぎる」
「本当、おいしいですね」
純と小波が口を揃えて。
「教祖様は9時頃に来られるから、それまでに、私が教祖様役をやるから、少し練習をしておきましょう」
「それじゃ、急いで食べなくちゃ。こんなご馳走残してなるものか」
「純ちゃん、食べ過ぎちゃ駄目よ」
「は~い。私は大食いですから、大丈夫でございます」
3人は食事を終えると、後片付けを済ませ、教祖が来るまで予行演習を始めた。
「私を教祖様と思ってね」
百合葉が厳しい顔で。
「わかりました」
「はい、ママ」
百合葉がドアを開けて入って来た。
「いらっしゃいませ」
二人はおどおどと会釈をした。
「もっと、自然に。肩の力を抜いて。もう一度、やり直し」
もう一度、百合葉がドアを開けて入って来た。