教組の花嫁
永心は道心の2、3歳頃の写真と、実に良く似ている。
動作だってそっくりだ。
(千葉君が言うように、永心の動作の中に、自分と良く似た動作を見る事がある。永心をあの男の子と小波から聞いても、実の子のように愛しさを感じていた。これが、これが血の繋がりか)
道心は永心を抱き上げた。そして、永心の頬に、自分の頬を押し付けた。
永心の甘い香りが、道心の鼻をくすぐった。
永心は父親から愛されているのがわかるのか、にこにこと笑っていた。
(永心を教祖様は、こよなく愛している。永心を意のままに出来れば、教祖様も自分の意のままに出来る。この3人が家族になるのが、一番自然なのだ。その為にも、永心を立派な子に育て、教祖様の心を、しっかりと繋ぎ止めなくては・・・)
百合葉は、永心を抱く道心を見詰めながら心に熱く誓った。