教組の花嫁
「これで商談は成立ね」
百合葉が立ち上がった。
「では、率のいいお仕事、よろしくね」
そういい残すと、百合葉はさっさと立ち去った。
「ああ、わかったよ」
(それにしても、恐ろしい女だ)
北河は、百合葉の後ろ姿をぼんやりと見送っていた。
北河は、フロントに行き部屋を押さえた。そして、部屋に入ると、電話をして小波を呼び出した。
暫くして、小波が北河の部屋へ。
「久し振りね。仕事で・・・。それとも」
小波の第一声。
「両方かな」
北河が、小波の目を見て答えた。