教組の花嫁
 
 「ここに来たのは、千葉とか言う女と会う為なんだ」


 北河が意味深に言った。


 「千葉様と・・・。なぜ」


 小波は、百合葉と北河の組み合わせに戸惑いを覚えた。


 「仕事を頼まれたんだ」
 「どんな仕事」


 「星野さんを誘惑する仕事」

 北河が、にんまりとほくそ笑んだ。


 「ええ!私を誘惑するのが仕事なの。信じられない」


 「これが、その前金」


 北河が、テーブルの上に帯封のある100万円の束を置いた。


 「前金が100万円。呆れた」


 小波は、100万円の束を見て百合葉の敵意の強さを思い知った。


 「星野さんが教祖を捨てて僕の元に走ったら、成功報酬として900万円くれるそうだよ」


 北河が、にやにやしながら呟いた。






 
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