教組の花嫁
(お前は、どこまで私を苦しめるつもりなのか。永心は私の子じゃないか。なぜ、北河の子だと嘘を付く)
(本当に北河を今でも愛しているのか。嘘じゃなく、本当の事が知りたい。頼むから、本当の事を教えてくれ)
道心は苦しくて苦しくて、心の中でもがいていた。
「永心は本当に北河の子なのか」
道心が突然、永心の話題を持ち出した。
「今、なぜ永心の事を・・・。ええ、何度でも言って上げますわ。永心は北河の子ですわ」
「嘘を付け。永心は私の子じゃないか。なぜ、嘘を付いて私を苦しめるのだ。なぜ、正直に話せないのだ」
道心が声を荒げた。
「正直に話していますわ」
小波は嘘を通し続けた。