教組の花嫁

 百合葉は、自宅に戻りソファーに座って敗北感を噛み締めていた。


 「なぜ、北河は裏切ったのか」
 「断るつもりなら、前金を貰う前に断れたはず」

 百合葉が恨み言を呟いた。


 「前金の100万円を、なぜあの女から私に返却させたのか」
 「そうか。北河は、小波に会う口実が欲しかったのか」

 百合葉の推理。


 「と言う事は、北河は今もあの女を愛している」
 「北河と言い、教祖様といい、あんな女のどこがいいのだ。男の目は、節穴か」




 「あんな女にみんな奪われる位なら、いっその事・・・」




 百合葉は、独り言を言いながらある決意を固めて行った。





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