教組の花嫁
次の日曜日。
道心は、基調を成す話を大拍手の元に終える事が出来た。
道心が、教祖室に引き上げて来た。
百合葉も道心の後から、教祖室に入った。
百合葉は入るや否や、教祖室の鍵を掛けた。
道心が、ソファーにゆっくりと腰を下ろした。
「今日の聴衆は素晴らしいね。私が力を込めて話した所を、聴衆はことごとく良い反応を示したからね。正に、打てば、響くだね」
道心は、講演後の高ぶりを静めながらすこぶる上機嫌だった。
「今日のお話は、私、魂を揺さぶられましたわ。きっと、聴衆も同じかと」
百合葉が、巧みに相槌を打った。