教組の花嫁

 百合葉の視線が、コーヒーカップの動きに合わせて少しずつ動いた。



 ゴクン。


 
 道心が、コーヒーを飲んだ。
 百合葉が、思わず瞳を閉じた。



 「ううう・・・」



 道心が、異変に気が付いた。
 道心は、百合葉を睨み付けた。



 「千葉君・・・」



 道心が苦しみ悶えた。
 道心は苦しさの余り、コーヒーカップを腕で払い落とした。



 パリーン。



 コーヒーカップがテーブルの下に落ちて、コーヒーがフローリングの床に流れた。



 「な、な・ぜだ・・・」



 道心が、手で首を押さえながら息も絶え絶えに呟いた。



 「・・・」



 百合葉は、道心の最後の質問には無言のままだった。と言うより、恐ろしくて、何も答えられなかった。




 
< 293 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop