教組の花嫁
小波は、新聞から目を離し前方を見てあっと驚いた。
「あっ!!!」
「うそ~」
「ほのかだわ!」
小波は前方を見て思わず小さな声を上げた。
何と斜め前方の席に、嶋中ほのかが座っているではないか。
ほのかはサングラスをかけ、茶髪のショートのヘアスタイルを隠すかのように、長めの黒髪のかつらを被っている。
「間違いない。ほのかだわ」
小波は幾らほのかが変装しても、自分の目は誤魔化せないと思った。