教組の花嫁
(週間ウーマンのカメラマンが撮った写真が、週刊誌にデカデカと出たのだろう)
ほのかは思い巡らした。
(マスコミの記者が、このホテルにワンサカと押し寄せて来ている)
(ホテルを出なければ・・・)
(東京に帰るか)
(主演女優の仕事を辞退までしたのに、それではここに来た意味が無い。では、どうする?)
(教団の中に入るか・・・)
(・・・確か、住居棟の2階には客室が何室かあったはずだ。教祖様に頼んで、あそこに匿ってもらおうか。それが良い。そうしょう)
ほのかの心が決まった。
ほのかは考えが決まると、教祖の道心に電話を入れた。