教組の花嫁

 (週間ウーマンのカメラマンが撮った写真が、週刊誌にデカデカと出たのだろう)


 ほのかは思い巡らした。


 (マスコミの記者が、このホテルにワンサカと押し寄せて来ている)

 
 (ホテルを出なければ・・・)


 (東京に帰るか)


 (主演女優の仕事を辞退までしたのに、それではここに来た意味が無い。では、どうする?)



 (教団の中に入るか・・・)



 (・・・確か、住居棟の2階には客室が何室かあったはずだ。教祖様に頼んで、あそこに匿ってもらおうか。それが良い。そうしょう)


 ほのかの心が決まった。


 ほのかは考えが決まると、教祖の道心に電話を入れた。





< 65 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop