“隣の不可思議くん”
「漫画のような話だけどこれホント‥」
しーっと唇に人差し指を当てながら「これ神谷家の秘密。」となんともおちゃめに語る神谷。
「あんまり責任感じなくても‥」
いいからと言おうと彼女に目をやると如何にも責任重大と言わんばかりの表情を浮かべていた。
「わかりましたっ!西園寺華乃、神様に誓って神谷くんの秘密は守ります!お話してくださってありがとうございます。」
「あぁーうん‥ありがとう。」
思わず笑ってしまった。御礼を言われるなんて思ってもみなかった。