“隣の不可思議くん”


3人といい言葉に西園寺さんも意図したのか楽しそうに笑っていた。


「どこに、行かれるんですか?」


「うーん、‥秘密。」


柔らかい表情で笑う彼にどんどん心惹かれている気がする。


「では、楽しみにしておきます。」


昨日の気持ち悪さはなんだか嘘のようだった。彼女といると心がとても穏やかなのだ。


その日は時間が過ぎるのが早かった。


「また、明日ね‥」


自然と自分が口に出しているのが驚きだ。数日間でどれだけ前に進もうと変われたかわからない。


< 87 / 129 >

この作品をシェア

pagetop