“隣の不可思議くん”
3人といい言葉に西園寺さんも意図したのか楽しそうに笑っていた。
「どこに、行かれるんですか?」
「うーん、‥秘密。」
柔らかい表情で笑う彼にどんどん心惹かれている気がする。
「では、楽しみにしておきます。」
昨日の気持ち悪さはなんだか嘘のようだった。彼女といると心がとても穏やかなのだ。
その日は時間が過ぎるのが早かった。
「また、明日ね‥」
自然と自分が口に出しているのが驚きだ。数日間でどれだけ前に進もうと変われたかわからない。