“隣の不可思議くん”
「今日はね、湖に行こうと思うんだ‥」
「湖ですか?」
「うん、この近くの‥行ったことある?」
首を横に振るとよかったと笑う彼。近くというのでそんなに遠くなくたわいも無い話をしていたらあっという間だった。
「わっ、凄いです!神谷くん見てください!」
「そんな慌てなくても、日は長いんだから。」
くすくすと笑う彼になんだかどこかで聞いたことのある言葉だったが、思い出せなかったので考えるのはやめることにした。
湖はまさに自然あふれるといった感じで人もまったくおらずただ、自然の生き物達の声しか聞こえなかった。