恋を奏でて


気のせい…?


あたしら少し小走りで、裏路地の出口へと向かった。


外灯の光が見えてきた。


少しホッとしながら、出口の門を曲がった瞬間、


ーーグイッ

「きゃっ!!!」「黙れっ!」


いきなり腕を引かれたかと思うと、口を塞がれた。


「ん~!!!」

「黙れって!静かにしろっ!」


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