恋を奏でて



亜由美に手を引かれ、ホールの隅に移動した。



その間も震えるような音に魅了されていた。



初めて聴く生のバンドは本当にすごかった。



「リコ、どぉ?」

「すっごく感激だよ‼バンドって、歌ってすごいんだね‼」



隣で亜由美は満足そうに笑っていた。




何組かのバンドのグループの演奏が終わる度に、あたしは興奮していた。





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