恋を奏でて



一つの重そうな扉の前に着いた。



中から音が聞こえてくる。



亜由美が両手でその扉を開けた。



開けた瞬間、あたしはたくさんのいろんな音に全身を包まれた。



眩しいスポットライトを浴びて、ステージで熱く歌うボーカル。



そのボーカルを中心にリズムやメロディーを奏でるメンバー。



そのリズムに合わせ、盛り上がる観客。



何もかもが新鮮だった。




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