眠り姫の唇
「若気の至りよ。うーん。恋愛経験少ない私が告白に舞い上がってすぐ付き合ったのも…まぁ悪いと思う。」
「でもまさか3人目でリタイアするとは思わなかったよ。
恋愛三昧の魔性の女だと思ってたから。まぁその時は瑠香のことよく知らなかったしね。
そういえばあれから全くそういう話に乗らなかったよねー。
恋愛事は全てパス。
ハハ!一生懸命口説いてる男子に見向きもしなくなって、口説かれてる事にすら気付かなくて。
あれ傑作だったわ。
極端なのよ瑠香は。
初めは根暗の軽い女だと思ってたのに、いざ喋ったら思ってたのと全然違って、瑠香の事めっちゃ好きになっちゃったし。
瑠香ってほんと損するタイプだよなぁ。」
ズバズバけなしたり褒めたり。
相変わらずの唯に瑠香はなんとなく学生気分に戻る。
「悟ったの。私恋愛に向いてない。恋愛に夢見てただけで良かったのになと時々思うわ。」
乾いた笑いで瑠香が薄いチューハイに口をつける。
「…じゃあなんであの時期みたいにボロボロに傷付いた顔してんのよ。」
「…。」
急に唯が酔っ払いの声から鋭い真剣な雰囲気に変わり、じっと瑠香を見据える。
「…。」