眠り姫の唇


その断続的な刺激に耐えながら、瑠香は岩城の割れた腹にもキスを落とす。


すると、もう耐えられないとばかりに岩城が震えた。


それがやたらと嬉しくて瑠香はニコリと笑う。


「岩城さんってお腹が好きなんですか?」


意地悪くそう訪ねると、ばつが悪そうに岩城は呟く。


「…こそばゆいだけだ。」


その言葉に瑠香はまた腹筋にキスをする。


するとまた岩城は震えた。


「…嘘ばっかり。」


可笑しくて岩城の上に乗りながらいつものお返しとばかりにクスクス笑うと、岩城はムスッとしてやすやすと瑠香をベッドの上へと反転させた。


呆気なく上下逆にされて、瑠香は少しびっくりする。


シーツが既にしわくちゃになって、背中の方で少し寄っているのが分かった。


すると何故か岩城はひょいっと傍らに置いたチョコを摘み、瑠香の口に入れる。





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