眠り姫の唇



………‥



終わった。



「終わったな…。」



屋上のテラスが開いていた事に驚きながらも、瑠香はかろうじて星の見える空をしゃがみながら見上げていた。


テラスは夕方までの営業で、ほとんどの客が社員だが、屋上に直行出来るエレベーターもあるし、一般の人が利用しようがなんだろうが別にこれといった決まりはない。


てっきり閉まっているものだと思っていたが、店の方だけ鍵がしまっているようで、屋上事態はそんなルールはないようだ。

少し不用心すぎやしないか。


それか、10時ぐらいに見回りの人が施錠するのかも知れない。

まぁ、いいや。


ラッキーだった事には変わりないんだから。


ルカはコンクリートの段差に腰をおろしながら、景色に目をやる。


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