眠り姫の唇


瑠香は写真にでもとってやろうかと思ったが、やっぱりやめておいた。


「(後でみて、悲しくなったらいやだもんね…。)」


なんでそんな風に思うのか分からないが、とりあえず目の前の料理を口の中にかきこむのに専念することにした。

















「あの…」




「なんだ。」




「…。」




…この人いつまでいるつもりだろう。



瑠香が掃除機をかけている間も、洗濯物を干している間も、お風呂掃除をしてる間も、岩城はぼんやりテレビをみたり、本棚からかってに漫画を取り出してパラパラみたり、ベッドに勝手に横になりうたた寝をしてみたり。(しかも身長の関係で足がはみ出し気味。)

いったいなんの為にここに来たのかさっぱり分からない。



< 74 / 380 >

この作品をシェア

pagetop