愛してんで
臣「すんませ~ん。」
店員「はい。少々お待ち下さい。」
臣の声に、カウンターで作業をしていた店員が、早足で駆け寄る。
店員「お待たせしました。ご注文、お決まりですか?」
臣「俺は、エスプレッソ。」
柚「俺は、カプチーノ。」
昂奏綾大平隆佳
「「ブフッッ!!」」
《ブフッッ…??》
臣と柚は、キョロキョロと辺りを見渡したが、特に知り合いの影は見当たらない。
2階席では、奏達が両手で口を抑え、肩を震わして笑っていた。
店員「あの、お客様?どうかなさいましたか?」
柚「あっ!イヤイヤ、何でもないねん。注文は、以上ですぅ。」
不思議そうに見つめる店員を促すと、2人はニッコリと笑った。