愛は魔法を超えるかも☆
ああ、うるさいうるさい、

俺はビアンに網をかけてくるくるっと縛って

呪文を唱えると

ビアンは

『ポン』

と音をさせて黒猫に戻り、

『ポン』

ともう一度音を立てて目の前から消滅した。


「フン、俺に意見しようなど10年早い。」


今頃オヤジのもとに届いたに違いない。

これがホントのクロネコ便だな。

いくら落ちこぼれでもこれくらいのことは

俺にもできるんだよオヤジ。


俺のオヤジ下級魔法使いだが、俺より血が濃い分、

魔力が安定している。

魔術に関係する植物を育てて生計を立てている。

オヤジが植物系の魔法が得意な分、

俺はそっち系がからっきしダメだ。

ところが俺が魔法を使うと、

なぜだかオヤジの育てている植物に

影響出るのだ。

不思議な話だ。

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