気がつけば愛でした
「彼女への気持ちを殺し、別れを告げたが彼女はそのことに深く傷付いた。そして…自殺を図ったんです」
「自殺?」
社長は眉を潜めた。高柳も思わず息を呑む。
「はい。しかし命には別状ありませんでした。死ねるほど手首を傷つけてはいなかったんです。」
「それで…それがどうしてこんなことに?」
核心になかなか行かず、じれた社長は次を促した 。
この事で部長は自暴自棄になったというのか。
しかし部長は震える唇で意外なことを言ったのだ。
「この事を、私はある人に知られてしまったんです」