気がつけば愛でした
――……
「元気だったかしら、暁斗」
「あぁ、お袋も元気そうだな」
社長は少し引きつった表情で母親と挨拶した。
まさか、この人が社長のお母さんだったなんて。
エレベーターで母親だと知り、静奈は慌てて自己紹介をした。
そんな静奈にニッコリ微笑み、彼女は『いつも息子がお世話になっています』と挨拶してくれたのだ。
「ひとりで来たのか?」
「いいえ。秘書の橘さんに案内してもらったのよ」
ねぇ、と可愛く静奈を見上げた。
頷き返す静奈に、「可愛らしい秘書さんね」と優しく言ってくれたのだ。