「愛」 -レンタル彼氏-【完結】
「千里はいくつなの?」

「俺?」


吏紀は既にビールを一本開けている。
二本目に手をかけながら俺に尋ねた。


「俺は17」

「ぶはああっ」


それに吹いたのは聖。
…きちんと掃除しておけよ。


「わ、ごめ、千里。つか、千里も年下かよ!」

「まーもそろ18だけど」

「信じられねえな。でも、一番信じられないのは聖が一番最年長って事だよ」

「………」


見えない。
童顔すぎる。

悪いが、聖は年上に見えない。


「なあ、俺これ食っていい?」


そんな空気を一切読む事なく、言葉を発する伊織。
つまみを手に取ると、伊織は聞く。

吏紀が頷くと、伊織は封を開けた。


「なあ、伊織」

「ん?」


また騒ぐ二人を無視して、俺は伊織に話しかけた。
つまみを見ている伊織は俺の事を見ない。

だけど、耳は傾けてくれているようだ。
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