棘姫

『コレ、あたしのバイト代なの。少ないけど取っといてよ』

こう偽っては、毎月ちぃちゃんにお金を渡していた。


いざ、という時が来ても大丈夫なように、やっぱり相当な金額が必要になってしまうんだよ。


だったら、ちぃちゃんの代わりに誰がそれを稼ぐの?

この質問の先に辿り着く答えは…あたしだけ。


まだダメだ。
今止めたりは出来ない…。




悪循環は続いてゆくのよ。

出口の見えない無限ループ。



様々なものを失いながらも、また同じ過ちを繰り返してしまうあたし。


いつまで続くの?

次は何を失うの?

このままだと…いずれ、自分自身も失ってしまう気がする。


いつになれば…
あたしが脱け出せる日は来るのだろう。


< 91 / 134 >

この作品をシェア

pagetop