秘密の片思い 番外編③
「郁斗。話があるの。座って」


愛の横を通り過ぎる時、手が伸び郁斗の腕を掴んだ。


「話?」


話があるのは郁斗もそうだが、まだ口に出せずにいた。


「うん」


愛は柔らかく微笑みを浮かべて頷く。


郁斗は元の席に戻り、愛が口を開くのを待った。


テーブルの上で組まれた愛の手は、爪をパチン、パチンとはじいていた。


愛が緊張するとする癖だ。


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