秘密の片思い 番外編③
パンの包みを受け取りながら、愛は郁斗の反対の手に持っている携帯電話に小首を傾げる。


「電話だったの?」


「ああ、シャワーを浴びてくるよ」


すぐには口に出せない。


「うん。入って来て」


愛はパンを抱えて長い黒髪を揺らしながらキッチンへと姿を消した。


******


「ごちそうさま」


朝食を食べ終わると、皿を持って郁斗は立ち上がった。


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