秘密の片思い 番外編③
「もう11時……」


「なかなか帰らせてくれないんだろう」


そわそわしている娘に父親が言った。


それから少しして外で車のエンジンの音が聞こえ、愛は一目散に玄関に向かう。


インターホンが聞こえると同時に、愛は玄関のドアを開けた。


「お帰りなさいっ!」


「愛……、確かめないで出るのはあぶないだろ?」


「だって、郁斗だってわかっていたんだから。それにここは日本だし……」


やんわりと叱られて愛は言い訳する。


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