【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
「そんなことよりさ、新田ちゃんのウチ教えて欲しいなー」
「へ?」
新田くんの、家??
「彼ん家、花屋なんでしょ?
何か作ってもらおうかなーと思ってさ」
「あ…もしかして、綾ちゃんへのプレゼント?」
「秘密」
「…まさか浮気相手へ?」
「なんでそうなる」
けらけらと、楽しそうに笑う大雅さん。
プレゼントする相手は綾ちゃんじゃないのかな?
と、不思議に思いながら大雅さんを見ていたら、大雅さんはふっと小さく笑って私を見た。
「実はキミへのプレゼント」
「…え…?」
「と言うのは嘘で、まぁ、後輩ちゃんにね」
あ…そっか。やっぱり綾ちゃんになんだ。
「普段あんまり会えないけど、それでも俺を想ってくれてる。
だから、何かプレゼントしたいなぁって思ったんだ」
「そっかぁ…。 大雅さんって、意外と一途なんですね」
「は? なんじゃそりゃ」
「だって、いつも女の子を口説いてた“あの”大雅さんですよ?
それが今や綾ちゃん一筋!! 変わるもんですねー」
なんて言ってみたら、大雅さんはまたけらけらと笑って髪の毛をかき上げた。