拾うな危険!
「我と契約を。
我に名前を与えよ。
我、汝の欲する所有物を与えん…」
そいつは、静かにシンの瞳を見つめた。
吸い込まれそうな綺麗なブルーの瞳。
「…んぐっ…」
シンは声にならない声を絞り出す。
「…意味が…わからない…」
声が上手く出ない。
体も、ピクリとも動かない。
「さぁ。
わが名を…
我に…名を与えよ。」
「あ…与えると…どうなるっ」
ふふふ。とそいつは綺麗に笑った。
「別に?」