ずっと続く青空の下で
口を塞いだ時には既に遅くて…
思ったよりも大きな声だったみたいで、数メートル先の彼がゆっくり目を開く。
「……んん…」
眠そうに目を擦りながら、あたしをジッと見つめる不良ボーイ。
だけど寝ぼけているのか、あたしを見つめながら何も言葉を発しない。
…今なら逃げれる。
気まずい空気になるのは避けたいので、気付かれない内に退散しようと後退りした時だった。
「…アイスの子」
ポツリと呟いた彼は、完全にあたしの存在に気付いた模様。
しかもアイスの時の事を覚えていたのが、また驚き。
「あ、あの時はありがとうございました…」
初めて会ってから数時間後に再会なんて思いもしなかった。
向こうもあたしを見て驚いてる様子だけど、こっちはあくまでも苦手な不良なだけあって緊張が増す。
「寝込み、襲いに来たの?」
「ち!違います!偶然会っただけです!」
首をブンブンと横に振って、必死に否定するあたし。