ずっと続く青空の下で





既に眠りの世界に入ったのかと思いきや、ふいに背中から声が聞こえて手が止まった。


「今後とも、よろしく」


あたしが返す前に、続けて口を開く千葉先輩。


今後とも…って、これから何かあるの?


「あたしは2年の高梨桃奈です…っ」


噛みそうな程テンパるあたしは、どうかしてる。


勢いよく振り替えって自己紹介したのは良いものの…目の前で寝ている千葉先輩の姿。


一瞬の時間で寝息を立てて寝る人を、初めて見た…


あたしは少し気が緩みながらも、ハァと軽いため息を溢して屋上から去った。


行く宛もなく、仕方なく教室に戻ろうと渡り廊下を歩いていると、ふと中庭が目に入る。


「……え?」


中庭のベンチには…まさかの悠哉の姿。


…と、愛花先輩。


一瞬悠哉の姿を見つけて声を掛けそうになったが、悠哉の隣に愛花先輩の姿を見つけると声が引っ込んでしまった。


しかもお互い楽しそうに喋ってる…さっきの悠哉の表情が頭の中を過る。





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