ずっと続く青空の下で
そういえば、高校に入ってから意外にも悠哉はモテ始めたっけ。
サッカー馬鹿だった中学時代と比べると、雰囲気も落ち着いて大人しくなった気がする。
相変わらずお調子者だけど、昔みたいに騒ぎ合ったりするような仲ではなくなってきていた。
今、同じクラスメイトじゃなかったら毎日会う事も、話す事もないと自信持って言えるなぁ…
家は近いから親同士も何かと仲が良くて、たまにお互いの家を行き来する機会があるけど。
本当、たったそれだけの仲。
幼馴染みとか実感もなくて、たまに羨ましいだとか周りに言われたりもするけど…正直、何てメリットもない。
握ったシャーペンをノートに滑らす事もなく、ボーッと窓からの空を眺めた。
気が付く頃には、ちょうど授業終了のチャイムが鳴って先生は教室から出て行く。
「桃、どうかしたの?」
先生が居なくなったのを確認してから、美樹はあたしの元へ駆け寄ってきた。